▲北与野に到着する相鉄12102F
2021年10月9日、相鉄12000系の12102Fが41運用に就き、640KまでのJR車運用を代走しました。
この代走により、普段は池袋まで乗り入れて営業を行う12000系が池袋以北で営業運転を行いました。これは非常に稀なケースで、過去の実績では2019年12月2日にダイヤが乱れた際の1回のみ(126M 海老名発特急武蔵浦和行→862K 各駅停車 新宿行→963K 各駅停車 大宮行→1000K 各駅停車 新宿行→135M 海老名行)でした。そのため今回が2度目の事例となります。
▲板橋に停車中の440K 各駅停車 池袋行
今回の代走のきっかけは10月7日(木)に埼玉県・東京都を襲った最大震度5強の地震であり、翌8日(金)はこの地震による徐行運転および赤羽駅のキャパシティオーバーにともない埼京線は長時間にわたり運転見合わせ・運休が発生していました。遅延を持ちつつも池袋行として終点まで到着した12102Fは、その後いったん車庫に引き上げ、折り返し新宿発の海老名行として充当されるはずでした。が、運用変更により海老名行に別の車両が充当されたため出るタイミングを失ってしまい、池袋で夜を明かすことになってしまいました。
9日(土)、車両交換を兼ねて営業運転を行うことになりました。しかし池袋出庫の相鉄運用は存在せず、新宿発海老名行は休日の設定がありません。かつ、池袋留置のE233系が1本少ないため、池袋出庫のJR運用として営業運転を行ったのち頃合いを見計らって車両交換、という策が取られました。
当日充当されたのは41運用で、まずは赤羽線区間をピストンします。
〇441K 各駅停車 赤羽行 池袋4:30→赤羽4:38
〇440K 各駅停車 池袋行 赤羽4:48→池袋4:57
▲十条に入線する541K 各駅停車 大宮行
池袋に到着してもまだ朝が早すぎるため交換用の車両はなく、引き続き41運用に就くことになりました。541Kは北赤羽以北の1日における2本目の下り電車で、大宮駅には22番線に到着します。
〇541K 各駅停車 大宮行 池袋5:12→大宮5:49
▲大宮で2年ぶりの客扱い
大宮からは折り返し640Kとして新宿まで向かいます。ギリギリ川越までは入線せず、川越線進出はまだお預けということになりました。
〇640K 各駅停車 新宿行 大宮6:01→新宿6:42
▲いつも通りの風景に戻る12102F
新宿到着時点で車両交換が行われました。
新宿では本来3番線に入線し、折り返し641Fとして運転されます。しかし本日は2番線に入線し、引き続き221M 新宿発海老名行として運転することになりました。
では641Fはどうなったかと言いますと、本来折り返しで221Mに充当される120M 海老名発新宿行を3番線に入線させ、引き続き641Fとして運転する形で、運休なしでの車両交換を達成しました。この120M→221Mは本来12000系運用のようですが、この日はE233系の宮ハエ137編成が充当されていました。12102Fが池袋で停泊したぶん、ハエ137が相鉄側で寝泊まりしたものと思われます。
この時点で、2年ぶりの相鉄12000系による代走が終了しました。
以下は北与野~池袋駅間と相鉄12000系後面展望的なものです。特に北与野~北赤羽駅間はステーションカラーの存在がより池袋以北への入線を印象付けるものになっていると思います。
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